林茂森茶行 貴妃茶600元(台湾)
台湾の台北市にある林茂森茶行さんのお茶です。
貴妃茶という聞いたことのない種類だったので購入してみました。
お茶詳細
購入店
林茂森茶行
住所
メールで注文(日本語可)でゆうちょ銀行振り込みで通販可能です。
価格
1斤(600g) 600元(2,100~2,400円位)
1/4斤(150g)単位で購入可能です。
わたしは150g 150元(525~600円)分を購入しました。
種類
貴妃茶=貴妃美人茶=貴妃烏龍茶=蜜香烏龍茶
らしいです。
初めて聞くお茶だと思ったのですが、蜜のようなかおるがすることで名高い「蜜香烏龍茶」の別名でした。
台湾茶と言えば有名な「東方美人茶」と同じウンカを利用して風味を出している種類で、生まれたのが1999年と歴史の浅いお茶です。
しっかりと丸まっている茶葉です。
冷茶淹れ方&感想
冷茶の淹れ方はいつもと同じです。
湯冷まし1.6~1.8リットルに茶葉8g使用。
湯冷ましに茶葉を投入して1~2時間室温放置→冷蔵庫で5~6時間じっくり抽出。
今回は、手順を逆にして茶葉を投入してから、湯冷ましを注ぐことにしました。
のはずが、茶葉を入れたとたんにお茶の色が出始めてしまいあわててピッチャーを触ると、温かい…。
お湯の冷まし方が全然甘かったようでぬるま湯で抽出する状態になってしまいました。
どうなることかとあわてて冷蔵庫へIN。
予定が狂いすぎました。
6時間後、しっかりと色が出た状態なので茶葉を取り除きます。
取り除いた茶葉はこんな感じです。
厚めの茶葉ですが冷茶でも割と開いています。
葉と茎ですが、茶葉により形が違うので、あまり等級の高いお茶ではないのかもしれません。
薄めの茶色の水色です。
マスカットの香りともいわれる甘い香りが売りのお茶なはずなのですが、そういう風味はほとんどしません。
お茶の渋みだけが前面に立っていて、冷茶に求める爽やかさがない。
まずくはないのですが、お茶の良いところをすべて消してしまったかのような味。
よーく味わうとかろうじてフルーツっぽい香りがするような、しないような?
これはこのお茶が冷茶に向かないのか、淹れ方が悪かったのか判断が付きません。
茶葉の残りがもう少ないのですが、もう一回試してみないと分かりません。
あわてて淹れると良いことが無いですね。
温かいお茶の淹れ方&感想
貴妃茶は熱々で淹れるお茶のようなので、まずは茶器類を温めます。
お湯を入れてしばらくしたら、急須のお湯を捨てて茶葉を投入。
茶葉は急須の底全体に広がるくらいのイメージで入れています。
お湯を注いで抽出開始。
今回は洗茶はしませんでした。
茶海や茶碗に入っているお湯を急須にかけ温めます。
約1分で茶海へ注ぐとこんな感じの水色、水出しより茶色が濃い気がします。
ふわりとかすかに甘い香り。
1煎を入れた直後の急須の茶葉はこんな状態。
いざ、飲んでみます。
お茶自体の味は少し渋めの紅茶のような味なのですが、よ~く味わわないと香りに騙されてしまいそうです。
多少冷めてから飲むと実際の味が分かりやすいのですが、それが美味しいのかと言われると絶対に温かいうちに飲んだほうが美味しいと断言できます。
肝心の香りですが、1煎目ではあまり感じなかったのですが2煎目を茶海にに移す時の方がより強い甘い香りが上がった気がします。
飲んだ時の味も同様です。
蜜というよりはフルーツのような香りがします。
烏龍茶というより紅茶のフルーツフレーバーティーと言われた方がしっくりくる感じです。
ブルーベリーガムの噛み終わり際に似たような、それよりはしっかりとした香りのような・・・フルーティーな香りがするので熱々で飲むと紅茶の様な苦みのある味を感じない場合があると思います。
こちらが5煎出した後の急須の中身です。
もう少し茶葉が多くても良かったかも?と思いますが、最後まで美味しくいただくことができたのでまぁ適量だったのでしょう。
この急須から茶葉を取り出した後、聞香杯代わりに嗅いでみたところめちゃめちゃ良い香りがしました。
最初は強めにフルーツの香りがしたのですが、嗅ぎ続けると一気に甘さが強くでた香りになって、最後には甘くさわやかな香りになり、だんだんと香りがなくなって行きました。
癒されるのでお薦めです。
茶葉を取り出すとこんな感じです。
冷茶よりは開ききったような、そうでもないような微妙な感じです。
湯冷まし(ただし冷ましそこね)で入れた冷茶よりお湯で淹れたお茶が冷え切った方が味が美味しいです。
このお茶のおすすめの飲み方は 熱々>お湯で淹れて冷やす>ぬるい状態という事ですね。