キャメロン・ハイランドのスチームボート(マレーシア)
高速を移動し、山道を登り、マレーシア3日目の晩御飯を食べた場所はこちら。
(下の写真は翌日の朝前を通った時に撮ったものです)
お店情報
店名
不明です。
HOTEL KEA VALLEY & APARTMENTという宿泊施設の地下?地階にあります。
(ホテルケアバレー&アパートメント 、ホテルケアバレー&アパートメント)
山で急勾配なので地下になるのか地階になるのか微妙なところですが、階段を下った所で特に看板などは見当たらず、一見してレストランとは思えない場所です。
住所
ホテルの住所になりますが
F-4, Cameron Highland, 3900 Brinchang, Pahang
キャメロンハイランドのブリンチャンという地域になるのですね。
小説に出てきた地名です。
周りは市場やストロベリーカフェ等のお店が立ち並んでいて、栄えています。
店名が分からず、ホテルの住所で調べても出てこないのでこれ以上の情報がありません。
スチームボートって?
マレーシアの名物料理だと思っていたのですが、調べてみるとシンガポールやタイでも食べられているようです。
料理名というか、ドーナツ状で真ん中が突き出ているお鍋(日本ではしゃぶしゃぶ用のお鍋?)の事をさしているという情報が出てきました。
料理名ではなく調理器具名だったのですね。
スチームボート=蒸気船
多分、真ん中の突き出ている部分が蒸気船の煙突みたいだから命名されたのかな?
鍋の名前がスチームボート→その鍋で作る料理もスチームボート
と、いつの間にやらなったのか、実は現地ではそんな事は無いのか…。
具材は野菜や練り物など特に縛りもないみたいです。
現地ガイドさんの話と、ガイドブックや色々調べた話を総合すると、マレーシアはあたたかすぎて野菜の栽培に適している土地が少ないようです。
ということで避暑地的な場所で野菜が育てられるケースが多いとかなんとか。
なので、このキャメロンハイランドで食べるスチームボートは野菜が多いのだそうです。
こちらのブログで、マレーシアの野菜栽培について詳しく書かれていました。
マレーシアで野菜を育てるのが難しいのがよーーくわかった | dabo_gc
高地でも日照時間の問題が出てくると…だからかぁ。(味については感想に書きます)
店内の様子
中華料理屋のような赤いテーブルクロス+ビニールがかかった円卓が数台。
小さな四角いテーブルが数台。
店内は広く、L字にガラス張りで広めのスペースが有ります。
印象としては、自転車屋かバイク屋または地元密着型ブティックが撤退した後の空きテナントといった感じです。
柱があり、中華料理屋で見かけるような装飾が気持ち程度にありました。
特に目隠しもなく、従業員用のスペースだろうという奥にはキッチンらしき設備は見当たりません。
食材はどこで調理されたのか、奥からおじさんとおばさん2人が運んできます。
誰も座っていないテーブルには、調味料やメニューなどもセッティングされていないので、本当にレストランなのかどうかも怪しい感じでした。
食事中に他のお客さんが来ることもなかったです。
まぁ、ガスコンロや鍋が複数あるんですから正真正銘のスチームボート屋さんなのでしょう。
スチームボート実食、感想
友達の家で鍋会をしているかのようなカセットコンロと鍋。
火鍋のような仕切で2つに分かれている鍋です。
さっそくさっき書いたスチームボートの定義から華麗にドロップアウト。
まぁでも、他にもそういうお店はあるみたいです。
食器セット、全てプラです。
お箸は金属製。
全て同じ太さのやつではなく、多少先が細くなっているタイプ。
飲み物はやっぱり暖かくも冷たくもない、特に特徴のないお茶を出してくれます。
ソースは使い捨ての小皿。
お店に入ってのこれはちょっと侘しい&ちょっとの衝撃でひっくり返るので注意が必要。
ソースの味も特にくせがある訳でもなく何味かよくわからない感じでした。
鍋は2分割されていても両方同じスープ。
具材を入れる順番があるようで店員さんがわっさわっさと各テーブルを周り入れてくれました、最初の皿だけ。
追加料金で頼むビールやイチゴジュースの準備に忙しいのか、南国特有のあれなのか、一箇所のテーブルだけ店員さんがやって、他のテーブルはその様子を見て自分たちでやるという流れになりました。
具材を全て投入し終わった後、再度蓋をして煮込みます。
ここで日本人達は、店員さんが蓋を取りに来るだろうとおとなしく待っていました。
結構長いこと煮込んだ後に店員さん再登場。
「あんた達なんでまだ食べてないの?蓋取りなさい」
と(多分)ジェスチャーをしてくれたので蓋を開けて、いざ実食です。
スープ自体に味があるのでタレを使わなくても大丈夫です。
野菜の甘み(多分)と鶏っぽい出汁(多分)の塩味スープ。
あれが美味しい、これが不味いといった感想が特に出てきません。
マレーシアではここの野菜は名物だそうですが、野菜の味があまりしません。
生育環境の問題なのか、品種の問題なのか、はたまたお店での管理状況なのか原因は分かりません。
繊維質で瑞々しさが無いものが多かったです。
マレーシアは野菜(特に葉物系)は苦手なのね。
ということで、キャメロンハイランド名物のイチゴを使ったフレッシュジュース。
金額を控え忘れてしまいましたが10RM~15RM(260円~390円)程度だった気がします。
注文してから作るこだわりの~かどうかは分かりませんが、あわあわ~の浮いた赤いジュース。
美味しそうでテンションが上がります。
薄い!!ぬる~い!
美味しくないわけではないけど格別に美味しいわけではない。
甘み、酸味のどちらも中途半端でイチゴにかなりの水を足してミキサーに掛けたかのような味。
せめて氷と一緒にミキサーにかけてくれれば冷たさで、味覚をごまかし、さっぱりとしたイチゴジュースと感じることも出来たでしょう。
何故ぬるいのか、はっきりと味が感じ取れる室温仕様。
南国のフルーツジュースって美味しい物だと思っていましたが、例外もあるってことですね。
そういえばイチゴって南国のフルーツではないですね。
マレーシアで名物のスチームボートを食べるという経験をしましたが、これといった感動とかそういうものが全く生まれませんでした。
この国に行ったらコレ的なものの一つのはずなんです。
ガイドブックにも載っているし、ブログなんかでは美味しかったとか、有名店にいってきましたとか、そりゃもう各店で違いが合ってそれぞれに美味しそう。
決して名物に美味いものなしでは無いはず!!
なのに私が食べたスチームボートは一体何なのか。
面白くないゲームの「アイテム集め」とか「レベル上げ」とか、クリアするためにコンプリート率を上げるだけ感が漂っています。
このツアー全体がそんな感じなのですけどね。
店を設定した現地ガイドが全ての元凶。
おまけのトイレ事情
このお店のトイレは一度外へ出て、正面のメイン通りではなく側道側へ坂を下っていくとあります。
トイレはお店の質を考えるとこんなもんだなって感じでした。
既に最悪のトイレを経験した後なので感覚が麻痺しているかもしれませんがマシな方と感じました。
運悪く大雨だったので、外に出なければいけない上に坂を下っていくさなか傘を指しても意味がない状態でした。
やっぱり南国の雨は凄いですね。