私が経験したマレーシア現地ガイドの両替ぼったくり
海外旅行の両替は、日本でするより海外でした方がお得になる場合が多い。
というのはもはや常識だと思います。
マレーシアの場合も同様で、都市部にある両替屋を数件見て回りレートが良いところを選んで両替がベストな方法です。
と言いながら、現地ガイド、ホテルフロントなどで両替をしてもらってさほどの損をしたことがありませんでした。
今回初めて、あくどい両替に遭遇した体験談となります。
マレーシア旅行時の円・RMレート
参加したツアーの主催旅行会社から頂いたパンフレットには、
1RM=約25円
と書かれていました。
そして、実際に旅行初日のレートをネットで調べても、空港の両替所で見ても似たような価格でざっくり1RM=26円といったところでした。
現地ガイドの両替サービス
現地ガイドは、空港でツアー客をピックアップしたのち、バスで空港から軽食をとる飲食店までの移動の最中に両替希望者を募りました。
両替は以下の流れで行われました。
- 1万円単位で両替
- 1万円を渡し、紙に包まれた344RMを受け取る
- その場で、キチンと入っているか数えるように指示される
海外ツアーではよくある光景に思えます。
しかし、この現地ガイド、両替レートが
1RM=29.0697円
高い。高すぎる。
どれだけの両替損なのか
通常のレートであれば端数を繰り上げて26円としても384RM。
384RM-344RM=40RM。
1RM=26円として日本円で1,000円以上の両替で損をしたことになります。
日本の空港で両替するのと2~300円程度しか変わらない。
しかも両替手数料が千円かかる訳ではありません。
1万円=344RMは固定なので、2万円両替したら2千円損。3万円両替したら3千円の損と、両替金額の10%ずつ現地ガイドに巻き上げられることになります。
現地ガイドの稼ぎ
ツアー参加者は20人以上30人未満だったかと思います。
全員大人でおそらく全員が初日バスの中で1万円を両替していました。
約25人×ぼったくった40RM=1,000RM(26,000円)
現地ガイドはたった1日でこれだけの稼ぎを上げたという事です。
ツアー中に追加で両替する人も見かけました。
最終日には、千円だけ両替したいという要望に応え端数をさらに切り捨てレートアゲアゲ両替は留まる所を見せませんでした。
ぼったくり額を日本に置き換えると
マレーシア人の2016年平均月収は2,463RM(64,038円)、中間値は1,703RM(44,278円)。
6日間のツアーの初日、たった1日で平均月収の40%を現地ガイドは手に入れました。
日本では2016年の平均年収(月収が調べても出てこなかったため年収です)420万円。
賞与を考慮せず単純に12ヶ月で割ると月収が35万。
35万円の40%は14万円。
1日に14万円、しかも所得申告しなくてよいお金がまるまる懐に入ると考えると現地ガイドがどれほど暴利をむさぼっているかが分かると思います。
その他の国での現地ガイドによる両替
台湾やタイ、韓国でも現地ガイドさんが空港→ホテル間のバスの中で両替をしてくれました。
レートは市場とほとんど差異がありません。
街中のレートの良い両替屋と比べたところで、1万円の両替なら数十円~100円程度の差。
台湾では、空港の両替屋と同レートで手数料がかからないので、現地ガイドさんと両替をした方が得という事もありました。
新千歳から海外の便は夕方~夜にかけて到着が多く、ホテルにチェックインしてから街へ出ると両替を行える場所(両替屋・銀行・郵便局)がしまっている事が多々あります。
とりあえずのお金を両替する分には、現地ガイドさんにお願いしても大した損にはならないというのが私の経験則でした。
現地ガイドさんも、ある程度の両替用種銭をもっており日々のレートで自身のプラスになるタイミングで両替を行い、なんなら端数を切り上げる程度の手数料を乗せる事により儲ける仕組みだと推測できます。
ホテルのフロントで両替をお願いしても同様です。
日本人泊り客が多いホテルでは、日々のレートとほぼ同じ額で両替を行ってくれました。
もちろん数十万、数百万であれば10円の違いが数百円になり、数千円になります。
少額の両替であれば、数十円の得を得るために両替屋を比べて歩いて時間と体力を無駄にするより、適度なところで手を打って遊びに行った方が有意義と言えるでしょう。
そう思っていただけに今回のマレーシアでの体験は、びっくりしました。
様々な要因があり、あとからこうしておけばと後悔したので対策を書きました。