ババァの流言千里を走らないけど迷惑(マレーシア)
搭乗口で何があったの?
搭乗口の待合室で待機中、そろそろ搭乗開始になるかも?と思い事前にトイレに行くことにしました。
トイレから戻ってくると、待合室からぞろぞろと人が出てきています。
なんだろう?
と思いながら、待合室から溢れてくる人の中から父と母を探し出し合流。
父と母曰く、係員が来ていよいよ搭乗開始かと思った所、外へ誘導されたとのこと。
言葉が分からないけどとりあえず人の流れに着いてきたそうです。
多分、係員さんの指示は英語とマレー語だったのでしょう。
もし、トイレに行かず私が居たとしても何と言ったのか、はっきりとは分からなかったんだろうなぁ。
搭乗口って単語が何かわからないし…(調べて覚えました。「ぼーでぃんぐげーと」ですね。なんとなく言われたら分かりそう)
出発ロビーの外にもいくつかの椅子が用意されていたので、取り敢えず座りました。
搭乗口変更なら、他の人(現地の人もいるので言葉は当然わかる)も移動するだろうし、何度か変更のアナウンスがかかるはず。
どうしても心配なら少し歩いて、搭乗便と搭乗口の掲示板を確認したら済むことです。
便名と搭乗口のアルファベットや数字くらいは、チケットと見比べればいいだけ。
私の両親でも確認できるでしょう。
突如ババァがあらわれた!
誰も移動する様子もなくその場に留まっているので大丈夫だろうと様子見を決め込んでいた私たち。
オバサンが父をめがけて突撃してきました。
同じツアーだけど特にこれといった会話を交わしてもいないオバサン、いや敢えてババァと表現します。
ツアー中、バスの座席は毎日違う所にするように言われていました。
(前方・中央・後方で順次入れ替わって公平にしてねという現地ガイドの指示)
ババァ&連れのジジィは自分が座った座席にごみを放置。
翌日そこへ座った人が片付けるはめになっており、その様子を見ても気づかないふりを決め込むくそババァでした。
撮影スポットでは、他の観光者が順番待ちしているにも関わらず我先にと邪魔して撮影。
集合時間を過ぎているにも関わらず、集合場所の目と鼻の先で買い物をし始める。
遅刻してまで買ったココナツジュースを「美味しくないから捨てといて」と、どこの大スターだよという高慢な態度で現地ガイドへ押し付ける。
自分の傍若無人っぷりを棚に上げて、若い子に対しては因縁レベルのヒソヒソ、足元が覚束ない方がゆっくりと移動することにヒソヒソ。
話している相手以外の文句や悪口しか話題のないような人。
言われている本人が気づくように言っているのがわざとなのか、どうなのかは分からないけど、一緒に行動していて不快になること間違いなしの人物。
という感じだったで、ツアー中は極力避けていました。
そのババァが
「英語で、なんかチェンジとか言ってたけど。乗る場所変わったんなら係員に聞きに行ったほうが良いと思うんだけど!!」
と、とっても偉そうな態度で 父に言いました。
近くにいたならまだしも、なぜわざわざ父の所に…?
そういえば、私達は追加の有料オプションに申し込まずに、自分たちでバスやタクシーに乗って食事をしたり、買い物をしたりしていました。
そのことを父が、食事で同席になったツアー参加者に話していたことがありました。
それをババァが直接なのか、間接的になのか、聞いたんでしょう。
(ツアー参加者の平均年齢が高齢なためか、あっちの人から聞いた話はこっちにも筒抜けというような旅行期間限定の村社会状態)
ババァ的に、
自由時間に自分でに行動できる=言葉(英語)が話せる
という単純な発想で、父に通訳してほしかったのでしょう。
礼儀を弁えて「なんて言ったんですか?」とか「聞いてみてもらえませんか?」って言うなら可愛げもありますが、「思うんだけど!!」って偉そうに言われてもね?
「私の要望を汲み取って行動せよ、結果は即時報告のこと!!」って要求してるんですよ、赤の他人に。(←偏見に満ちた私の受け取り方)
父は「いや、おらぁー英語わかんないわ。誰も移動してないし大丈夫なんでない?(北海道弁丸出し)」ってな返答してて大人だなと思いました。
私に矛先が来るのかなーと思っていましたが、見てくるだけで何も言わず数秒…立ち去りました。
ババァの流言
他の獲物を求めてババァはうろつき始めます。
「チェンジって言ったと思うんだけど、移動するんじゃないの?」
と、離れていても聞こえる大きな声で同じツアーの人を見つけては言いまわっていました。
ババァはヒソヒソしまくった若い人たちに頼るのはプライドが許さないようで、高齢の人たちのみ声をかけていました。
同様に「誰も移動していないから大丈夫」って言ってあげている人もいましたが、ババァの絶対的ヒアリング能力で「チェンジ」と聞こえた事実にはかなわないようでした。
ババァ自ら掲示板を確認に行ったり、職員に話しかけたり、移動を開始することはなく、ただただ大きな声で「チェンジって言っていた」と不確かな情報を喚き散らす。
そんなに不安で確認したいなら職員にチケット見せて、搭乗口でも地面でも指さして「OK?」ってだけでいい。
文章で話せなくても何とかなるもんです。
確かにぺらぺら話せればかっこいいですけどね。
ババァがあんまりにもしつこく大きい声で言うので、気の弱そうな高齢の方が不安そうにソワソワし始める。
一部で大丈夫なの?という空気が生まれつつありました。
根拠なく大丈夫と言っても信頼されないだろうから、掲示板まで歩いて確認してくるか?と考えていたところで救いの手。
私の向かいの椅子に座っていた男性が周囲の人に
「搭乗手続きをするから出て下さいって言ったんですよ」
って訂正してあげていました。
ツアー参加者ではなくビジネスでマレーの方と日本へ向かうところだったという男性。一挙に安心感が広まりました。
信頼ポイントは私みたいなダルダルの服装の小娘(もうとっくに中年なんだけど、ババァ目線では小娘)ではなく、中年男性が発言したところでしょうね。
その後、搭乗手続きをする準備が整ったので出発ロビーの入口に並んでという係員からの指示。
よくよく見てみると、出発ロビーの入口にカウンターがあって、搭乗口付近はカウンターも機械類もなにもない。
ロビーの入口にあるカウンターでチケット確認するから、一回ロビーの外に出てね。
チケット確認したらロビーを通り抜けて飛行機に乗れるよっていう単純なお話。
事前にチェックしたマレーシア旅行記とかでは、こういう手続の流れについての記載は見つけられなかったので、ひょっとしたら一部のロビーだけの対応だったのかな?
一人のババァの思い込みと無駄に大きな声と行動力が間違った情報で周りを巻き込みそうになったのを目撃して恐ろしいなと思いました。
災害とかが起きた後の非常時って変な噂がまことしやかに広がったりするけど、多分こういう自分は正しいと思って大きな声で間違ったことを言う人から始まるんだろうなぁと実感。
これでババァが自分で移動し始めるような行動力が合ったとしたら…一緒に移動してしまう人も少なからずいたんだろうなぁ。